macOS で Mouse Keys を使ってキーボードでポインタを操作する方法
macOS の Accessibility Options で Mouse Keys を有効にすると, キーボードを使って, ポインタを操作することができます.
なのでトラックパッドやマウスを操作できない人でも, ポインタを操作できるように, という機能です.
またキーボードでの操作により, ポインタを 1 ピクセル単位で細かく正確に動かすことができるので, ポインタを使って細かい作業をする必要がある時にも重宝する機能です.
今回の macOS のバージョンは 10.13.5
でコードネームは High Sierra
になります.
Mouse Keys を有効にする
macOS でキーボードでポインタを操作するために, まず Mouse Keys を有効にする必要があります.
Mouse Keys を有効にする方法はいくつかありますので, それぞれの方法を紹介します.
Accessibility Options から有効にする
Accessibility Options から Mouse Keys を有効にする方法です.
Accessibility Options は option + command + F5
で表示させることができます:
そして Mouse & Keyboard の Enable Mouse Keys を選択し Done をクリックすると, Mouse Keys を有効にできます.
System Preferences の Accessibility から有効にする
System Preferences から Mouse Keys を有効にする方法です.
なのでまず System Preferences を開いて:
Accessibility を開いて:
Mouse & Trackpad を選択して:
Enable Mouse Keys を選択すると, Mouse Keys を有効にできます.
もしくは Options… をクリックして:
Press the Option key five times to toggle Mouse Keys を選択すると option
を 5 回押すことによって Mouse Keys の有効無効を切り替えることができます:
僕はこのオプションを選択して, もっぱら option
を 5 回押すことによって Mouse Keys の有効無効を切り替えています.
あとちなみに僕はオプションの Initial Delay を一番左側にして, ポインタを動かし始める際の遅延を最小にし, Maximum Speed を一番右側にして, ポインタの最高速度を最大に設定しています.
Touch Bar を使って有効にする
僕の MacBook は残念ながら, Touch Bar が搭載されていないので, 実際に Touch Bar を使って Mouse Keys を有効にする一連の画像をお見せすることができないのですが, Touch Bar が搭載されている MacBook では Touch ID を素早く 3 回押すことによって Accessibility Options が表示されますので, 表示されたら同じように Mouse & Keyboard の Enable Mouse Keys を選択することによって Mouse keys を有効にすることができます.
キーボードを使ってポインタを操作する
Mouse Keys を有効にすることができたら, 実際にキーボードを使ってポインタを操作することができるようになります.
ポインタを動かしたり, クリックしたり, ホールドしたり, リリースしたりすることができます.
テンキーが付いているキーボードでは, テンキーを使ってポインタを操作することもできますし, テンキーが付いていないキーボードでもポインタを操作することができます.
テンキーを使わない場合 | テンキーを使う場合 | |
---|---|---|
左上 | 7 | 7 |
上 | 8 | 8 |
右上 | 9 | 9 |
左 | u | 4 |
右 | o | 6 |
左下 | j | 1 |
下 | k | 2 |
右下 | l | 3 |
クリック | i | 5 |
ホールド | m | 0 |
リリース | . | . |
スクリーンショットを撮る際に, 正確な範囲を選択できる
例えば Mouse Keys を使うと, shift + command + 4
や control + shift + command 4
で選択した範囲のスクリーンショットを撮る際に, 1 ピクセル単位で正確に範囲を選択することができるようになります.
トラックパッドやマウスでもできなくはないでしょうが, キーボードの方がより正確に操作できるかと思います.
その実際の例として, 僕の現在のディスプレイ解像度は 1440 * 900
なのですが, 1024 * 640
の範囲を丁度縦横中央になるようにスクリーンショットを撮ってみたいと思います.
なのでまず, shift + command + 4
を押して, スクリーンショットの範囲を選択するポインタを表示させます.
そして縦横共に中央にしたいので, 僕の場合はテンキーが付いてないので, 7
, 8
, 9
, u
, o
, j
, k
, l
でポインタを動かして X 軸と Y 軸を 208, 130
に移動させます.
そして m
でホールドし, l
で範囲の大きさを 640, 640
にさせます:
そして o
で横の大きさが 1024
になるようにします:
1024 * 640
の範囲を選択できたら, i
を押してそのスクリーンショットを保存します.
こちらがそのスクリーンショットです:
こんな感じで, スクリーンショットを撮る際に, 正確な範囲を選択できます.
まとめ
Mouse Keys は Accessibility の機能の一つで, Accessibility というのは “利便性” という意味です.
Mouse Keys を使うと, 使いようによってはポインタを操作する利便性が向上しますので, macOS でキーボードでポインタを操作してみたいという方は是非試されてみてください.
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